血圧や血糖値が高くなくなっても、薬物投与をやめられない

心臓病学会の論文

糖尿病の高齢患者において、血圧や血糖値が危険なほどに低い場合でも、薬物療法の強度が下げられることはほとんどない。
という研究結果がアジア太平洋心臓病学会から発表されました。

本研究では、1型または2型糖尿病の高齢患者を対象に、血圧および血糖値の低下を目的とした薬物療法の強度減弱の割合について調査した。

 

米国の退役軍人病院のデータから、2012年の1月~12月までの間に糖尿病の治療を受けた70歳以上の患者211,667例を対象に研究を行った。

2012年の最後の血圧・血糖値の測定時に低値を示した被験者を、薬物療法の強度減弱の適格者とした。


血圧が120/65mmHgより低い場合を「極度に低い血圧」、

収縮期血圧が120~129mmHgまたは拡張期血圧が65mmHgより低い場合を「やや低い血圧」とした。

 

血糖値については、HbA1c値が6.0%未満であれば「極めて低い血糖値」、6.0%~6.4%であれば「やや低い血糖値」とした。

なお、薬物療法の強度減弱とは、6ヶ月以内の治療の中断や用量の減少を定義した。
結果、降圧治療を受けていたのは211,667例で、血圧が低くない104,486例のうち、15.1%が薬物療法の強度を減弱していた。

 

「やや低い血圧」の25,955例のうち、治療の強度が減弱していたのは16.0%であった。

 

「極めて低い血圧」の81,226例のうち18.8%が治療の強度を減弱していた。「極めて低い血圧」を示したが治療の強度が減弱されなかった者のうち、追跡時に血圧の上昇(血圧140 / 90mmHg以上)を認めたのはわずか0.2%であった。

 

また、血糖値の管理を受けていたのは179,991例で、血糖値が低くない143,305例のうち17.5%が治療強度を減弱していた。

血糖値が「やや低い」23,769例のうち20.9%が、

「極めて低い血糖値」の12,917例のうちでは27%が治療強度を減弱していた。

 

極めて低い血糖値を示したが治療強度が減弱されなかった者のうち、
追跡時に血糖値の上昇(HbA1c7.5%以上)を認めたのは0.8%未満であった。
したがって、極めて低い血圧または血糖値を示した糖尿病の高齢患者のうち、治療強度が減弱されるのは27%以下で、過剰治療を減弱できていないことが明らかとなった。

 

診療ガイドラインや血圧・血糖測定は、治療強度の減弱により過剰治療を減らすことにさらに焦点を合わせていくべきである

東洋医学の解説

上記の研究では、血糖値と血圧という一日の中で最も変動しやすい要素の過剰治療について書かれています。

過剰治療とは投薬のことで、病院では症状が安定してきても投薬量が変わらない現状があるということです。

血圧、血糖値は1日の中で変動が大きく簡単にコントロールできるものではないです。


そのために基準値が正常になっていても、また元にもどる可能性があるので投薬量を減らせないのです。

西洋医学の検査では、基準値があってその数値より正常か異常かで判断されます。


正常ならば問題なし、異常ならば投薬ということで機械が人間を見ているという感じです。

東洋医学では、問診、脈診、舌診、望診、腹診、背候診、原穴診と未病や症状の出ない段階での診断ができます。


未病というのは、病気ほどではないけどなにか調子が悪い。病気になる前の状態。・・・というものです。


「この人はこれから回復していくな」
「この人の状態はまだ症状として出ていないが、危ない状態だな」
という判断ができるのです。

様々な診断をしてから鍼灸治療をすることで、より治療効果を上げることができます。


病気になってからの診断よりも、病気になる前の診断はが大事です。

 

東洋医学できちんと診断しましょう。

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