中年からの脂質異常症の放置で心臓病のリスクが上がる
心臓病学会の論文
米国心臓協会および米国心臓病学会がコレステロールに関する新たなガイドラインでは、心臓血管病の10年リスクに焦点をおいているため、若い成人の軽度~中程度脂質異常症はスタチン治療の適応とならない。
そこで本研究では、成人早期からの脂質異常症とその後の冠動脈性心疾患のリスクについて検討した。
米国の55歳以下の心臓血管病のない成人1,478人を抽出した。
成人早期からの軽度~中程度の脂質異常症の罹患期間と後年の冠動脈性疾患との関連性について調べたところ、
冠動脈性心疾患の発症率は、55歳時点での脂質異常症が継続している年数が長いほど高かった(脂質異常症なしで4.4%、1~10年で8.1%、11~20年で16.5%)。
非HDLコレステロールなど心臓病に関する他のリスク因子での補正後もこの関連性は維持され、脂質異常症が10年継続するごとに冠動脈性心疾患リスクは1.39倍となった。
脂質異常症が継続している若年成人の85%が、現行のガイドラインでは40歳時点でのスタチン治療を勧められない。
しかし、55歳時点でスタチン治療の適応であってもこれを受けなかった患者においては、若年からの継続的な脂質異常症により後年の冠動脈性心疾患のリスクが1.67倍となった。
したがって、中年期からの軽度の脂質異常症を長期に放置することで、将来の冠動脈性心疾患リスクが高くなることが示された。
脂質異常症の若年成人に対し、早期の予防が有効であることが示唆された。
東洋医学の解説
脂質異常症(高脂血症)-血液中のLDLコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)が多すぎたり、HDLコレステロールが少なくなる病気です。
ほうっておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき、やがて心筋梗塞や脳卒中などの病気のリスクがあがっていきます。
LDLコレステロール
悪玉コレステロールと言われている、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの病気のリスクを上げるコレステロール
HDLコレステロール
善玉コレステロールと言われている、血管からコレステロールをはがして肝臓にもっていく働きをする。動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中のリスクを下げるコレステロール
この研究では早期の脂質異常症に対して、適切な治療を行うことで心臓疾患になるリスクが下がると書かれています。
やはり病気の予防、進行を遅らせるのは早期の治療がいいということなのでしょう。
では早期治療以外で対処できないのか?・・・そういうことはありません!
東洋医学では、
①食事
②運動
③気持ちの持ち方
といったものをバランスよくすることにより病気を予防することができます。
それだけではなく病気になってからも養生法を行うことにより、病気の回復を早める効果もあります。
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