○ 心臓弁膜症だが 心臓の手術をしないと完治しないとドクターに言われていているが、身体にメスを入れることのリスクからどうしても避けたい方へ

 

 

当院ではお問合せが多く、メールやお電話にてお答えをしています。少しでも参考になればと特集ページを作成しました。 こういう質問を良く受けます。

 

ご質問

心臓弁膜症で僧帽弁閉鎖不全症と心肥大傾向にあると言われています。階段昇り時に動悸があり、5分くらい座っとかないといけない状況になり、その時は体がだるくなります。右手にしびれや右首辺りが異常に凝ることもあります。
弁膜症の手術をしないと完治はしないとドクターから言われています。手術はしたくないので薬物治療をはじめました。
プロプレス、ラシックス、アルダルトンを服用しています。しかし、症状はあまり改善していないので、手術以外の方法で治す方法はないでしょうか?

回答1

 大丈夫ですよ。当院の鍼灸治療で改善した例も数例あります。僧帽弁閉鎖不全症というのは、左心室と左心房という心臓の部屋の間がうまく閉まらない状態ですが、特に呼吸困難という症状で現れてきます。症状としては4段階に分類されています。
一番軽いⅠ度は日常生活では疲労や動悸、呼吸困難などが見られない状態です。Ⅱ度は日常的な身体活動でも症状がみられる場合、Ⅲ度は少しの労作でも症状がみられるが安静時には見られない、Ⅳ度は安静時にしていても、心不全症状や狭心痛などが見られる。という分類がされています。
あなたの場合には、現代医学的にはⅡ度かⅢ度かというところで、エコーやカテーテル検査などや不整脈の状態などで総合的に評価されるものです。
 
Ⅱ度ならば、手術は勧められないと思いますので、Ⅲ度だと思います。この場合は弁置換術や最近ではカテーテルによるクリップによる方法もあるようです。
 
しかし、弁の周囲の筋肉の状況が弱っていたりすると、手術後の術後管理などにも大きく影響するので身体状況すべてに適しているとは思いません。筋肉の弱った状態は全身状態というよりも心臓自体の根本的な解決が必要になってきます。
 
東洋医学における弁膜症の考え方というのは、簡単にいうと心筋の一部分の栄養が極端に不良になってしまう病気です。その原因としては、極度の精神的な緊張状態、胎児の時の母体からの影響による心臓の形成不全、そして労作が慢性的に負担になり過ぎてなどによる心臓および心臓の経絡の滞りが原因です。滞りが一過性のものならば栄養不良にはなりませんが、慢性的に続く場合には、滞りから熱を帯びて筋肉は肥大化してきます。この段階では心肥大という心臓の筋肉が肥大する状況です。しかし、時間の経過と共にその熱は、心筋組織を焼灼して傷陰(体液を消耗すること)し、心筋組織は少なくなっていきます。その結果心筋はカスカスの状況になって心臓の拡張症という張りぼての状況を引き起こしやすくなります。

回答2

治療としては、心臓拡張症までになってくると、体の陰液を新たに作り貯蔵している胃腸と腎臓の機能の能力を保持し、心臓の機能を高めるように、臓腑経絡のツボを整えていくことが大事になっていきます。
その前の段階、心筋肥大の状態では、心臓の一部分に熱がこもっていることが原因なので、心臓の陰液が損なわれているのを配慮しながら心臓の一部分の熱に対して、ピンポイントで冷ますように治療をしていきます。
初期の段階では、傷陰の部分がわずかで身体も元気なので、非常に回復しやすい状態です。いかにピンポイントで熱の反応を見つけるか、そしてわずかにある傷陰の部分をケア出来るかにかかっています。心臓疾患の場合には、必ず傷陰はあるのですが、それを見つけるのが難しいといえるかもしれません。
 
ちなみに、お薬のプロプレスは血圧降下剤、ラシックス・アルダルトンは利尿剤ですが、身体の状態によっては悪化する場合もあります。血圧降下剤は極度に血圧を下げることが全身の血流を悪くすることになる場合があること、利尿剤は血液濃度を上げて血栓を作りやすくなることです。お身体を診させてもらい、肥満傾向にある場合には有効かもしれませんが、痩せていて睡眠不足が続いていたりする事が多い方には、お勧めできません。

参考 患者さんの声

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