【身体のためのほっと一息シリーズ125】

1日3回以上の歯磨きで心不全リスク低下

 

不良な口腔衛生により血中に細菌が侵入することで全身に炎症を引き起こし、心房細動や心不全につながると考えられている。

 

本研究では、韓国における口腔衛生状態と心房細動、心不全との関連について検討した。

 

韓国の国民健康保険データから、心房細動や心不全の既往のない161,286例を対象に研究を実施した。

 

中央値で10.5年の追跡期間中に4,911例(3.0%)が心房細動を、7,971例(4.9%)が心不全を発症した。

 

年齢や性別、社会経済的状態、運動、アルコール摂取、BMI、高血圧などの基礎疾患で調整したところ、1日3回以上の歯磨きは心房細動および心不全のリスク低下と有意に関連した。

 

歯科医院での口腔ケアと心不全リスクには相関が、喪失歯数 22 本以上と心不全リスクとは相関がみられた。

 

したがって、口腔衛生状態の改善が心房細動や心不全のリスク低下と関連することが明らかとなった。

 

また、頻回の歯磨きと歯科医院での歯のクリーニングで心房細動や心不全のリスクを低減できる可能性が示唆された。

 

 

口腔内に関わらず細菌感染では体内の熱が発生し、免疫機能も総動員して対処にあたります。

 

これが全身に炎症が起こるメカニズムで、この炎症が抑えられると心臓病だけでなく様々な病気の予防になります。

 

細菌の体内の侵入というのは、細菌の侵入経路の衛生面と関係してきます。

 

簡単にいうと清潔にしておけば細菌は侵入しにくくなるということです。

 

口腔と心臓の関係は非常に密接な関係があります。

 

歯磨きも口腔内を清潔にしていく行為なので、この細菌が侵入することを防いでくれます。

 

日常生活でする歯磨きは病気全部を予防する、この意識があると良いのかもしれないですね。

 

また、食物繊維を多くとることで体内の熱が排泄されやすくなるのでそちらも非常に有効です。

 

歯周病なども歯肉の炎症が抑えられるので根本的な治療となります。