【身体のためのほっと一息シリーズ113】

重い病気の赤ちゃんをお母さんのおなかの中で治療する、「胎児治療」が国内で初めて行われました。

 

今後の治療法として期待されています。

 

2021年7月。国立成育医療研究センターで妊娠25週の赤ちゃんの心臓を、お母さんのおなかの中で治療する初めての臨床試験が行われました。

 

赤ちゃんは「重症大動脈弁狭窄症」という、全身に血液を送る左心室の出口が非常に狭くなる病気でした。

 

重症の場合、生まれた直後から心不全を起こし命の危険があるといいます。

 

国立成育医療研究センター・左合治彦副院長

 

「先天性心疾患に対する、今まで外科的治療というのはなかったので、心臓に対してのこういった胎児治療ができたっていうのは、非常に大きな一歩だと思っています

 

本当にピンポイントで心臓の周りの血管を傷害したりして、突然心臓が止まったりもするので、狭い範囲の本当にどんぴしゃなところに、きちっと針を入れてやらないとなかなかできない手術であります」

 

赤ちゃんに麻酔をかけ、超音波で位置を確認し、おなかの外から、赤ちゃんの心臓に細い針を通します。

 

狭くなっている大動脈弁にバルーンという風船をあてて広げます。

 

治療することで、正常に近い心臓の発育を促すことができ、生まれた後の治療も容易になります。赤ちゃんは無事に生まれ、経過も良好だということです。

 

「『治療ができない』と希望の光が見いだせない方もいっぱいいらっしゃるんですが、少しずつですが医療は進歩してですね、少しでもこのこと(臨床試験)が、希望がもてるようなことになれば、つながっていけばいいなと思っております」

 

海外では、他の病気でも行われていて、治療を行った左合副院長は「安全性と有効性を確かめて治療法として確立したい」としています。

 

 

西洋医学で出産前に心臓病の手術をして、回復向かった赤ちゃんの記事です。

 

このように西洋医学の進歩には驚かされるばかりです。

 

赤ちゃんの持っている病気は母体の影響、つまり母親のそれまでの身体の状態が強く出ます。

 

なので当院では赤ちゃんと同じくらい母親の問診を重視しています。

 

赤ちゃんにとって身体に負担がかかる心臓の手術はできたらしたくないというのが親の本音だと思います。

 

当院では、赤ちゃんの身体の負担をかけずに心臓病の回復に特化した鍼灸治療を行います。

 

病院の治療だけでなく当院の治療も併せて行うことで、赤ちゃんはより元気になっていきますよ。