【身体のためのほっと一息シリーズ110】

脳梗塞患者の脳に口腔常在菌を発見

 

慢性炎症が冠動脈性心疾患や虚血性心疾患の危険因子であることが報告されている。

 

また、口腔常在菌である緑色連鎖球菌が、心筋梗塞患者の血栓や脳動脈瘤から発見されている。

 

緑色連鎖球菌は感染性心内膜炎の原因菌であり、また血栓を形成させる特性もあると考えられている。

 

本研究では、急性脳梗塞の治療を受けた患者の血栓に細菌が存在するかについて検討した。

 

急性脳梗塞の患者75人(平均年齢 67 歳、男性 69%)から摘出した血栓を調べたところ、84%(63 人)の血栓中に細菌の DNA が確認された。

 

このうち59人では、歯周病原菌として知られる P・ジンジバリスや A.アクチノミセテムコミタンスと同じ連鎖球菌属の細菌が発見された。

 

脳梗塞患者の脳内に口腔常在菌が高頻度にみられたのは今回が初めての報告であり、これらの連鎖球菌属の細菌が脳血管疾患の進展に関係している可能性が考えられる

 

 

心臓病と口腔の状態の関係性はよく言われています。

 

今回は脳梗塞の患者さんの中から口腔内の常在細菌が出たという記事です。

 

このことは口腔内の状態が心臓病だけではなく、脳梗塞の状態にも関係しているということです。

 

この細菌だけの問題ではないのですが、当院の研究では人体に発生させる熱が心臓病や脳梗塞に関係しているという結果が出ています。

 

特に心臓は常に動いて熱を持っているので、熱の影響を受けやすいのです。

 

動悸を感じやすい人は身体の熱が溜まっているからだということも言えます。

 

細菌が体内に入ってきた時の熱はどうしようもないものです。

 

これは身体が熱を使って細菌を死滅させるプログラムが身体にあるからです。

 

鍼灸治療ではこの熱を抑えるのではなく、身体から熱を発散させることで病気を治します。

 

身体の自然治癒力を促進するだけなので、身体にも優しいのが当院での鍼灸治療です。

 

病院での治療に今一つ効果が上がらなければ鍼灸治療も視野に入れると、身体が健康になっていきますよ。