【身体のためのほっと一息シリーズ 88】

 

今回は「バチ状指」についてです。

 

心臓の症状の中でも特に気をつけなくてはならないものです。

 

暑い夏には、心臓の症状が様々な状態で現れてきます。その症状の一つとしてバチ状指があります。

 

バチ状指は、急性で起こるものではありませんが、症状は徐々に変化してきます。

 

急激に痛みを起こしたり、痒くなったりしてきます。

 

バチ状指とは、手や足の指の先端が大きくなり、爪の付け根が盛り上がり、へこみがなくなった状態をさします。

 

あたかも太鼓のバチみたいであるから、つけられたのですが、これ自体の痛みはあまり気にならなく、重大な疾患の兆候として現れることが多いのです。

 

様々な病気がバチ指を引き起こすのですが、特に肺癌患者に多いとされています。

 

また、肺繊維症、気管支拡張症など呼吸系に多く、次いで先天性心疾患、うっ血性心不全などの心疾患に多く、肝硬変やクローン病などの消化器系疾患でも見受けられます。

 

原因としては、現代医学ではわかっておらず、東洋医学的に説明しますと、手足の末端である指先には、内臓の深い熱がこもっている反応を現すことがあるのです。

 

例えば爪の周囲の皮膚がささくれる状態をサカムケといいますが、これは身体全体の熱が体表に現れる際に、出来れていない状態の時を現しています。

 

特に、手の親指は肺の経絡が、足の親指は肝臓と脾臓の経絡が関わり、肺癌では手の親指から発症、肝癌では足の親指から、心臓では手の中指や小指から発症してきます。

 

原因となる疾患は、熱が深く経絡から内臓へこもった熱が原因で発症していますので、治療法は、それを発散させる方法として背部への鍼灸治療が主体となります。

 

氣になる症状がある方は当院へお問い合わせください。