【身体のためのほっと一息シリーズ 81】

今回は「姿勢と心臓病の関係」についてです。

 

パソコン作業やスーマートフォンを見る機会が増えるに従い、姿勢が崩れやすくなってきました。

 

パソコン作業では背中が丸まり、顔がつき出したようになり、猫背になりやすいのです。

 

姿勢は字のごとく、姿の勢いと書きます。昔の方は姿にその人の勢いがそのまま出ているということを経験的に知っていたのでしょう。

 

姿勢が悪いと老けて見えたり、やる気がなく、体調不良などにも思われます。

 

 

ある専門家は、

「良い姿勢は、背中の筋肉をうまく使えています。モデル達はただやせているのではなく、

 

頭からかかとまで直線的なシルエットとなるように背中の筋肉によって姿勢をキープしています。

 

背中の筋肉をつけると姿勢がよくなり美しく見えるということです。」

 

猫背が続くと背中の筋肉が伸びたまま骨格がゆがみます。

そしてさらに姿勢が悪くなる・・・ことになるのです。

 

後ろ姿に年齢が現れると言いますが、背中は普段鍛えにくいからこそ違いが現われます。

 

背中以外にも以下の筋肉を鍛えることにより、姿勢美人と呼ばれるようになります。

 

大腰筋(お腹の中を通り上半身と下半身をつなぐ筋肉)、

脊柱起立筋(腰〜背中までを縦に走る筋肉)

菱形筋(左右の肩甲骨の間にある筋肉)

僧帽筋(首〜肩甲骨〜肩までつながる筋肉)

 

これらの筋肉が引っ張られて伸びたままになるとさらに姿勢が悪くなります。

 

するとこの筋肉が、背中の血流が滞って痛みやこりも生じやすくなります

 

腕を引き上げて、けんこう骨を引き寄せる

 

(1) 背筋を伸ばして椅子に浅く座ります。

 

(2) 腕と肩をを90度に曲げて、ゆっくりと体側より後ろに引いて元の位置に戻します。背中が丸まらないように注意しましょう。

 

このとき、胸を突き出す感覚で腕を引きます。

 

両腕を同時に行うのが難しい場合は、左右交互にしてもかまいません。

 

(3) 約20回を目安にしましょう。

 

「腕を引くときに、けんこう骨も引き寄せることを意識しましょう。こうすることで菱形筋を動かすことができるのです。。

 

また、小指の先端に意識を持つことによって、身体を軽く動かすことができます」

 

 

姿勢は普段なかなか意識しなことが多いのではないでしょうか?

 

東洋医学では、患者さんを見て診断することを「望診」といい、診断法として確立されています。

 

なかなか意識しない動作のほうが、その人の身体の状態を正確に表すことが多いのです。

 

心臓疾患の方は

・肩背のいかり肩(肩が上がっている)

・やや痩せ型

・足腰が弱い(ふらつきやすい)

 

という特徴があります。

 

姿勢を筋肉で整えるということも大事ですが、このようなエクササイズをしていても姿勢のことを人に言われるようなら心臓病の可能性もあります。

 

一度当院に来られてはどうですか?