【身体のためのほっと一息シリーズ 78】

今回は「水の効果」についてです。

 

私たちの体は大半が水で出来ており、成人の方であれば体の60%程度が水で出来ていると言われています。

 

水には、

・体内の余分な毒素を体外に排出する

・新陳代謝を促して体の機能を潤滑にする

 

といった働きがあるため、その水分が不足すると脱水状態となり、正常な代謝機能が失われることになります。

 

排尿・排便等の老廃物の排せつや、エネルギーを活動に用いることもうまくできなくなるため、食事量などはあまり変わらなくても、

ダイエットに悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

 

ではどのような水分補給がよいのでしょう?

 

私たちは、排尿や排便の他に、呼吸や発汗など無意識のうちにも水分を失っています。

 

運動時はもちろんのこと、起床時や通勤・通学時、入浴後など、1日6〜8回に分けて、こまめに水分を補給するようにしましょう。

 

もちろん個人の運動量や体格などの条件にもよりますが、成人であれば飲み水で1日1.2リットルほどの水分補給をすることが1つの目安です。

 

私たちが汗や尿などのかたちで失う水分は純粋な水だけでなく、様々なミネラルも含んでいるため、それらも補給できるとよいですが、

 

栄養分やミネラル分などは食事で摂り、体内に入れる水分は出来るだけ身体が美味しいと感じるお水にした方が良いと思います。

 

 

東洋医学では気・血・水のバランスが良い状態がいいとされています。

 

水分を補給することは、体の中にあるドロドロとした熱の原因を排出することができます。

 

停滞している原因は脂濃い物の過食であったり、肝臓に蓄積された熱による胆汁分泌の過多であったり

 

筋肉各所の緊張が長引くことであったりいろいろなのですが、逆に言えば、それらが改善されてくると水がたくさん飲めて排泄が出来るように

 

なっていきます。

 

水は摂りすぎると、体内の水分が多くなり体が冷えてしまうのですが前述の改善がされ胃腸の経絡がしっかりしてくると大丈夫になります。

 

体の水分が少なくなると、熱の影響を受けてさまざまな体の不調となります。

 

その一つが花粉症です。

 

体内の水分が少ないと冷やすことができなくなり、軽い熱の症状がでてきます。

 

熱は上に上がる性質があるので、上半身、特に頭に症状がでてきます。軽い熱の場合は、それを下げようとする働きが人間にはあり、肺の機能が

それを司ります。

 

具体的には、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどです。

 

また、目は肝血といって肝臓の血が関与しています。目の使い過ぎなどで

肝血を使いすぎる傾向にある方は、目の痒みなどを引き起こします。

 

水は低張液で、物質の溶媒に使われることが多いです。

 

この水が体内に入ると、体内の不要物を溶かして体外に排泄する作用があります。

 

汚れをとるときには水で流しますよね?

 

それと同じような感じです。

 

なので特に当院では水を飲むことをおすすめしています。飲める方は、今からの季節は2リットルくらい飲んで2リットル以上排泄出来るような

身体にしていきましょう。

 

体内の浄化が進めば進むほど、すぐに排泄されるのでたくさん飲めるようになっていきます。