【身体のためのほっと一息シリーズ 57】

 

「手足の冷えについて」 

 

急激に寒くなってくると、手足の冷えはきつく感じるものですね。

 

手足の冷えをそのままにしておくと、末梢の血液が停滞してしまい心臓に直接的に負担がかかりますので注意しましょう。

 

手足が冷えて痺れなどが出て色調が変わってしまう現象を、レイノー現象といいます。

 

この原因としてはSLE(全身性エリテマトーデス)などの膠原病や

 

強皮症という自己免疫疾患と呼ばれる病気が根底にある場合が多いと言われています。

 

薬剤が原因にあったり、振動病、更年期障害などもあります。

 

東洋医学的には、膠原病や強皮症などの自己免疫疾患の場合、

 

特に特定の臓器の異常ではなく人体に広範囲に広がったオ血が原因であると考えます。

 

ただ、血液は脾臓で作られ、肝臓に蓄えられ、心臓で流通し、肺臓でエネルギーを供給され全身に回ります。

 

そして腎臓でろ過され、血液中の不要物を尿として排泄するのです。

 

また腎臓は腎精という万能細胞があり、腎精も血液を作るのにはかかせません。

 

このように全身に原因がある場合には、肝臓と腎臓に着目します。

 

なぜならば、血液を貯蔵・老廃した血球の排泄(解毒)などもっとも働いているのは肝臓だからです。

 

そして、腎臓は肝臓に腎精(万能細胞)を送って必要な量の血液を作り出す働きをしているからです。

 

なので、下肢のストレッチをすることで、肝臓や腎臓の機能が高まり、血行が促進され全身の冷えの解消につながります。

 

また、薬剤や更年期障害でも同じように肝臓の働きに原因があるので、効果があります。

 

太ももから足首の内側にかけての肝臓の経絡を伸ばすことになり、絶大な効果があります。

 

振動病や風邪を引きやすい方も手足が冷えることは多いですが、そういう方は、

 

肺の機能が滞っている場合がほとんどです。

 

背中の上の方に緊張が続いていて、肺の機能が制限されていますので、

 

活性化をするためにリラックス体操をして、腹式呼吸法にて横隔膜周囲の緊張をとり、肺の負担を軽くしていくことがオススメです。

 

また、首の辺りがこる方は手足が冷える傾向が強いみたいです。

 

このような方は首に氣を集め過ぎる傾向にあり、

 

目の周囲がこるなどデスクワークが中心の方が多いので、歩くことがオススメです。

 

足もとに氣をおく事で首のこりがとれていきます。

 

よりリラックスできる歩き方を当院の講座でお伝えしています。