【身体のためのほっと一息シリーズ 54】

今回は「過眠症」についてです。

 

十分に睡眠を取っているにも関わらず、眠くて仕方ないと言う症状は『睡眠障害』の可能性があります。

 

『睡眠障害』の中にも、不眠、過眠、睡眠時の違和感などさまざまなタイプがありますが、最近では過眠症(ナルコレプシー)などと呼ばれています。

 

過眠症は理解されにくいものです。

 

みなさんの周りにも、いつもいつも寝ているという方もいるのではないでしょうか?

 

寝るという行為は、しばしば“怠けている”というような印象を与えてしまいます。

 

しかし、当人にしてみれば、“寝ても寝ても眠い”わけですから、かなり深刻な問題です。

 

1日10時間以上の睡眠を週2日以上取っている場合は、過眠症の疑いあり

 

一般的に、“1日に10時間以上寝ている”、“十分に寝ているのに昼間眠い”という場合は、『過眠症』の疑いがあります。

 

症状としては、目覚めた後に頭がボーっとしたり、食欲不振やだるさなどを感じることがあります。

 

現在ではこの過眠症には“特効薬”のようなものは存在していません。

 

現状は眠気を覚ます薬を処方され、少しずつ眠気に耐えながら、体質を改善すると言う治療法しかありません。

 

体質改善となると、東洋医学がその効果を発揮します。

 

過眠症は体の冷えが原因だと考えられます。

 

体の水液の代謝をしているのは胃腸なのですが、この水液の代謝が悪くなると水邪という状態になります。

 

水邪は水分の停滞により起こり、水分の停滞が冷えを起こします。

 

つまり冷え性や冷えの症状をもっているかたは過眠症になりやすいのです。

 

水液は胃腸の経絡が関係しています。

 

胃腸の経絡を整えてあげると、冷えの症状がよくなり結果的に過眠症の症状を改善することができるのです。