【身体のためのほっと一息シリーズ 53】

今回は「女性には男性より長い睡眠が必要?」についてです。

 

実は、男性と女性の脳は働き方が違うことをご存知ですか?

 

男性の脳は一つのことに集中できるように脳が働きますが、

女性の脳は、同時に複数のことをこなすマルチタスク機能を発揮します。

 

脳の構造上、右脳と左脳の間に脳梁という情報伝達の架け橋があります。

男性に比べて、女性はこの脳梁が発達しているため左右の脳を広い範囲で使うことができるのです。

 

つまり、使われている範囲が広いということは消耗も激しいということです。

これにより、女性は睡眠による休息も男性より多くの時間が必要だといわれているのです。

 

睡眠には様々な働きがありますが、主には身体と脳の疲れを取り除くことです。

 

他にホルモンを分泌して臓器や肌、髪などあらゆる細胞を修復して、再生するという役割があります。

 

睡眠は女性ホルモンとも関わっていて、毎日規則正しくこの時間に睡眠をとることができれば、身体は快調で女性ホルモンの分泌にも影響がありません。

 

しかし、忙しく過ごす現代の女性はこの時間帯にしっかり睡眠をとれていない方が多くいます。

 

睡眠は質だけでなく量も大切ですが、人によって必要な睡眠時間は違います。

 

日中眠い、だるい、頭痛がする、集中ができないなど不調がある場合は睡眠を十分とれていないということです。

 

健康のために毎日最低6時間を目安にして睡眠をとるようにして下さい。

 

脳を酷使する女性は慢性的に睡眠不足が続くと、うつなどの気分障害が起こりやすくなります。

 

睡眠不足のときは15分ほどの昼寝をすることで、思考や記憶、言語機能をつかさどる大脳皮質を休息させ、機能を回復できるそうです。

 

きちんと睡眠をとるために心がけたいこと

・定期的な運動を習慣に取り入れる

・就寝、起床時間をしっかり決めて規則正しい生活をする

・カフェイン、アルコールの摂取量を制限する

・スマートフォンなどを寝室に持ち込まないなど環境の改善

・テレビ、パソコン、スマートフォンの画面などから生じる青白い光は脳や身体を覚醒させる原因なので、就寝1時間前までにする

・就寝前に飲み物や入浴、ストレッチなどで身体を温める

・毎朝太陽の光をしっかり浴びる

 

睡眠は脳にとって大事なものです。

普段私たちが意識できているものは、脳の情報のほんの一部です。

 

これは脳が私たちに必要な情報と不必要な情報を分別して、必要な情報だけをとりだしているからです。

 

脳は私たちの起きている間は、意識できていない情報も処理し続けているのです。

これを聞くと、脳は重労働をしているのだと言えます。

 

脳はこの情報の処理、記憶の整理を睡眠の間にしているのです。

また、東洋医学的には脳は腎の経絡に属します。

 

睡眠が不足する、または睡眠が不十分である。

ということは腎の経絡に負担がかかってきます。

 

腎は水分の調節を行っているので、腎の経絡が滞ると身体の水分がうまく排泄されません。

 

水分の代謝が悪くなると、身体を冷やすことが難しくなり、身体は熱を持ちます。

 

その熱が頭に上がると、寝つきが悪くなりさらに睡眠不足となるのです。

 

これを解決するためには、上半身と下半身のバランスを整える必要があります。

 

腎臓はふくらはぎの筋肉を使うことで、活性化されるので歩いたり、下半身をよく使うことをおススメします。

 

歩くことは全身をバランスよく動かすことになりますので、ぜひ歩いてみて下さいね。