【身体のためのほっと一息シリーズ 52】

今回は現代医学の発展がもたらした、うそのようなニュースをお伝えします。

 

米国で心臓がない男性が約1年5か月、555日間も元気に生活したうえ、

 

念願の移植手術で本物の心臓を手に入れるというニュースがありました。

 

この男性は米ミシガン州に住むスタン・ラーキンさん(25)。

 

2007年、当時10代だったスタンさんは、バスケットの試合中に意識を失って病院に搬送された。

 

遺伝性の重い心臓病である不整脈源性右室異形成心筋症と診断された。

 

スタンさんは除細動器の埋め込み手術を受け、バスケット選手になる夢を絶たれた。

 

しばらくは日常生活を送れていたが、2012年4月に病状が悪化、スタンさんは心臓移植手術を受けることを決めた。

 

しかし、順番待ちが長いうえ、心臓がさらに悪化して危険な状態になったため、2014年11月、心臓を摘出し、人工心臓装置と体を接続する手術を行なった。

 

この装置は「フリーダム・ドライバー」と呼ばれる新開発の機器。重さが6キロしかない携帯型で、リュックサックに入れて運べる。

 

米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたばかりで、スタンさんは中西部で初の利用者となった。

 

それまでの人工心臓装置は重さが200キロ近くあり、患者は病院施設から一歩も外に出られず、ほぼ寝たきりになる。

 

スタンさんはリュックに「フリーダム・ドライバー」を入れて背負ったまま自宅に帰ることができた。

 

スタンさんは適合する心臓が見つかり、2016年5月9日に移植手術を行なって人工心臓を外すまで、実に555日間、体内に心臓がない状態で過ごした。

 

24時間、片時も「フリーダム・ドライバー」を離すことができない日々だったが、その間、スタンさんはあちこちに出かけ、バスケットボールの練習まで行い、医師たちを驚かせた。

 

担当医師は「彼が555日間も生きながらえたことが、どれだけ世界の心臓病患者を勇気づけるか計り知れません」とコメントしている。

 

ついに心臓の代替をする器械ができたというニュースです。

 

心臓の代わりをする器械が6キロしかないというのは驚きです。

 

いつの日か体内に埋め込める人工心臓ができる日が来るのかもしれないですね。

 

少しでも心臓疾患で悩む方を救えるようになればいいと思います。