【身体のためのほっと一息シリーズ 49】

今回は「足裏の活性化」についてです。

 

「足の裏から健康に」といわれますが、子供を庭などで裸足で遊ばせる幼稚園や小学校が増えています。

 

裸足の効果はどれほどのものなのか・・・。

それらを研究したものを紹介します。

 

研究チームは、18〜44歳の男女72人の協力を得て、靴を履いた状態と裸足の状態で、それぞれ大学のグラウンドを自分の好きなペースで16分ずつ走ってもらった。

 

そして、走る前と後ワーキングメモリーのテストを行ない、テストの成績がランニングの前後で変わるかどうかを比較し瞬時にどれだけの判断が出来るかのテストを行いました。

 

その結果、靴で走った場合は、ランニングの前と後では成績にほとんど差がなかった。

 

しかし、はだしで走った場合は、ランニング前より後の方が平均で16%も成績が向上した。

 

ちなみに走りの速度や、心拍数との関連も測定したが、それらの違いはなかった。

 

はだしで走ったことで脳の働きが活発化し認知能力が向上させたわけだ。

 

靴を履いている時は何も考えずに走っていますが、はだしの場合は、正確に着地してバランスを崩さないようにしたり、地面の危険な物を踏んでケガをしないよう、注意深く集中して走ります。

 

そのことが脳の記憶中枢を刺激したと考えられます。

 

注意して走ることで、脳が活性化されワーキングメモリーの結果を向上させたと考えられる。

 

※ワーキングメモリーとは、視覚や言葉で得た情報を瞬時に記憶し、その情報を使って与えられた課題を短時間でこなす能力のこと。

最近では認知能力を測る基準とされている。

 

東洋医学的に考えれば、脳は腎の経絡に属しふくらはぎに深い関係があります。

 

ふくらはぎを刺激したことにより、腎臓の経絡が活性化し脳の働きに影響したのだと考えられます。

 

足の裏まで刺激したことにより、腎の経絡がより活性化され、ワーキングメモリーの成績を上げたのだと言えます。

 

裸足ではなくても、普段から足元を意識することで同等の効果が得られる可能性があります。気持ちが静まり脳が活性化します。