【身体のためのほっと一息シリーズ32】

今回は「歩行」についてです

 

座る時間が長いと心臓血や身体の代謝に悪影響を及ぼすことが言われています。

 

アジア太平洋心臓病学会の研究では

1日2時間を座位から立位に替えることで、空腹時血糖が2%、中性脂肪が11%それぞれ低下し、

 

1日2時間を座位から歩行に替えることで、BMIは11%低下、ウエスト周囲長は7.5cm減少、

 

食後2時間血糖値は11%低下、中性脂肪は14%低下することがわかった。

 

したがって、座っている時間を減らし、替わりに立つ時間を増やすだけでも心臓血管や代謝に良いことがわかっています。

 

座る時間が長くなると、下半身に血液が集中します。

 

下半身に血液が集中しすぎると、全身に流れる血液の量が不足し全身の代謝が悪くなります。

 

血液は下半身に集まった状態が長く続くと血栓をつくり、その血栓が肺に飛ぶと「肺塞栓」となります。

 

よく長時間飛行機に乗っていたときに起こるので「エコノミークラス症候群」と言われています。

 

長時間座り続けることにより起こるので、飛行機に乗ったとき以外でも起こります。

 

足の筋肉を使うことにより全身の血液の流れがよくなり、全身の代謝がよくなります。

 

その結果として疲労解消、肥満解消に働くことがいえます。

 

足の筋肉を使うのに一番いい運動は歩くことです。

 

さらに足指の末端まで意識を通した歩き方をマスターすると体は軽くなり、さらに血行が良くなります。

 

氣持ちが落ち着きゆったりとした状態になり、氣分が変わるので様々なストレスに対して強くなります。

 

この歩き方を氣の出た歩き方といいます。