【身体のためのほっと一息シリーズ29】

「運動不足は肥満より2倍有毒」

 

「肥満による死亡リスクは、運動により低下させることができる。」との研究結果が発表されました。

 

人は動物なので、生きている上では絶対に動くようにできています。

 

肥満になると人は、活動をしづらくするだけでなく、様々な病気にかかりやすくなります。

 

そこで肥満の解消が言われるわけですが、

 

アジア太平洋心臓病学会の研究では、

 

「全く運動をしない人に比べ、一日90〜110カロリーの消費する運動をしていると早期死亡リスクを16〜30%減少できた。

 

また、運動不足をなくせば早期死亡リスクは7.35%低減し、肥満をなくせば同リスクは3.66%低減するとされた。

 

運動不足を解消すれば、肥満を解消した場合の2倍の死亡数を減じることができると考えられ、また、運動量をわずかに増やすだけで大きな健康効果が得られることがわかった。」

 

この研究では、心臓疾患との関係は、取り上げられていませんが、運動特に下半身の運動をすることで、上半身である心臓の負担を軽くすることが、当院の研究でも明らかになっております。

 

散歩は特にいいですが、なかなか時間が取れない方や、重症の方で外出ができにくい場合などには、部屋の中で部屋履き用の靴を履くなどして足に負荷を与えると、それだけでもかなりの運動になります。

 

積極的に日常生活で運動を取り入れるようにしたいものです。

 

肥満の方や重症の方でも運動は必要で、身体を動かすことが元気で生活をおくる一番大事な要素として挙げられます。