【身体のためのほっと一息シリーズ19】

今回は「全身のだるさ」についてです。

 

他の病気の時にも起こる症状ですが、重要なサインでもあります。

 

だるさの大元は、全身に氣が巡っていないというです。

 

特に腹部に氣が巡っていないと身体の中心部に芯が出来ないことになり、立つ姿勢を維持することが出来ないほどに弱ってきます。

 

身体の中心部にある内蔵としては、脾臓と呼ばれる飲食物から氣(エネルギー)と血をつくり、いらないものを老廃物として排泄する働きをしている内蔵があります。

 

この老廃物が多いと脾臓は大変負担がかかり、弱ってきます。

 

体内の老廃物が排泄されないと、体内の湿度が高くなり、体外の湿度に影響されやすくなります。

 

周りを海に囲まれた日本では、梅雨の時期になると雨がたくさん降り、大地に降った水分が熱に蒸されて湿度が高くなります。

 

特に大阪は太平洋からの熱風と、アスファルトが多く緑が少ないために非常に顕著です。緑は熱を冷ます機能を持っているからです。

 

体内も同じように、梅雨の時期など暑い季節では、熱がこもった状態が続き熱を冷ます機能が衰えると、体内の湿度はますます高くなり水はけの悪い状態が続き、身体の重だるい状態となって現れてきます。

 

こういう暑い季節ではなく、秋や冬でも身体がだるい方というのは、慢性的に熱と老廃物が停滞していて脾臓の機能が弱っている方です。

 

さらに脾臓単独ではなく腎機能や肝機能も弱っていることが多いものです。

 

肝腎の機能が弱ってくると、血液や陰液という身体を冷やす物質を心臓へ送る機能が低下し、心臓疾患になりやすくなります。

 

心臓周囲にこもっていると確実に心機能の異常をきたしてきます。

 

なのでポイントは、熱がどこにこもっているかを見分けることです。

 

見分け方は、舌の裏の状態を良く見ていただきたいのですが、異常に赤黒い舌をしているとか、常に舌の先が赤味を帯びているか色が悪いとか、軽い場合はピリピリするとかの反応が出てきます。

 

ここでは良い状態の舌をお話します。

 

まず、舌の表面の状態ですが、うっすらと苔が生えている状態、みずみずしい苔の状態が正常です。

 

そして、裏側の状態は、ピンクとまでは言いませんが、赤ちゃんのような綺麗なうすい赤で、血管が浮き出ていないのが正常です。

 

水分を取り過ぎたり、水がはけなくて溜まっていたりすると苔の量は多くなります。

 

気のストレッチで心臓周囲と肝臓の経絡をしっかり伸ばすことで熱の原因が大幅に解消され、一気に体外に排泄されて取れて行きます。

 

詳しくは、当院でお伝えします。