心臓疾患と五十肩

病気になっておめでとう!
とは、深い深い心の葛藤などが体の状態に現れたことを指します。
長いこと溜め込んでいた葛藤が心のブロックが何かのきっかけで
外れた時に病気に現れるのです。
患者さんに面と向かってはおめでとうとは言えないまでも、
東洋医学には表裏という概念があり、悪いことではないと言えます。
表というのは、浅いところに病気の原因である
気や血や津液の停滞があるということ。
裏というのは、表に対して深いところにあるということ。
すごくアバウトなのが東洋医学なんですが、
これは術者の感覚を総合したものなので
各々の術者でそれぞれ区別があるのが本当です。
これを図にすると難しいのですが、
経験上、一番深いところは脳、骨髄、五臓、六腑、胸郭部、鼠径部、
膝関節、肘関節、肩関節、手関節、指関節、筋肉、皮膚という感じに
なってきます。
例えば心臓疾患を元々持っている方が、患部が近い肩関節の症状に出てくる
のは良くあることです。
もし、肩の症状が無くて、当院の治療を受けたことによって50肩などの
肩関節の症状になった場合、それは新たに別の症状として現れたわけでは無く
心臓疾患の症状が少し表面に浮いてきている場合が多いです。
この際に大切なことは、せっかく浮いてきている状態を沈ませてしまわない
ということです。
現在、遠方から来られている方は、3人いらっしゃいますが、3人とも
同様に50肩症状を訴えられ、数ヶ月間だけ痛みがキツくなり、その後
首や手の症状に移行していき消失されて言っておられます。
その際に、元々あった息切れ・動悸・負荷がかかった際の胸痛などが解消されています。
この時にこの表裏の概念を良くわかっていない治療院、大概は心臓疾患があることを
告知されていないで50肩だけ治してほしいという訴えで治療家も混乱するのですが、
によって、さも当たり前のように治らないことが多々あります。
なので、治療を始めたらきちんと治るまで受けられることをお勧めします。