十一月の養生法 心臓の症状 いびき・睡眠時無呼吸症候群について

十一月の養生法 心臓の症状  いびき・睡眠時無呼吸症候群について

 

今月は、21世紀の国民病と言われる睡眠時無呼吸症候群(SAS)についてお話しします。

 

治療が必要な重症な方でも国内に300万人と言われますが、治療を病院で受けている方は、40万人程度で極めて少ないのです。


高血圧や脳卒中、糖尿病を引き起こすと言われるこの症状の原因は、大きく閉塞性と中枢性に分かれます。ここでは9割を占める閉塞性について、詳しい原因と治療をお伝えしています。

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、図のように舌の奥の上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まっている症状となります。

 

上気道のスペースが狭くなる要因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌の付け根、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などの肥大による喉・上気道の狭窄が挙げられます。


元々大きい骨格であれば多少太ったとしても、つまり組織の量が増えても、上気道を狭める可能性はそう高くはありません。しかし、例えば元々小さい骨格の場合はさらに閉塞しやすい状況になるわけです。


仰向けになるといびきをかき、横向けになるとかかないという方がいますが、それは仰向けで寝た時に気道が狭くなっている証拠なのです。

 

睡眠中は筋肉が弛緩するので、舌のつけ根が落ち込みやすくなり、無呼吸が起こりやすい状態になるのです。

 

電車の中や会議中などで椅子に座った状態でもいびきをかいてしまうとしたら、要注意です。気道狭窄が座っている状態で起きていることになります。

画像提供 NHK今日の健康

 

 

現代医学的な養生法


⒈ 太りすぎないことが重要です。喉や首まわりの脂肪沈着がその発
症に大きく関与。今SASでなくても、顎の大きさによっては少しの体重増加がSASにつながる可能性も。

⒉飲酒・タバコ 熱を帯びて弛緩させるので注意が必要です。

⒊睡眠薬の服用注意 睡眠薬の多くは無呼吸症状を悪化あるいは助長させます。自己判断での服用は避けましょう。

⒋横向け睡眠を推奨


〇治療としては口腔内装置(マウスピース)重症の場合は、生活改善と合わせて持続陽圧呼吸療法(CPAP)睡眠時に専用のマスクを鼻に装着して機械本体から圧力を加えた空気を気道に送り込みます。

 

東洋医学的な養生法 前頚部や舌の奥、扁桃などは陽明胃経という胃腸の経絡が走行していて、痰と熱の塊がしつこくこびりついている状態になっています。

 

なので現代医学的な養生法に加えて、炭水化物を減らす食事が大事です。

 

週一の断食もお勧めします。

詳しくはきらくカフェへ。


治療法 咽頭部の熱を冷ますために清熱法という鍼法を用いることにより強力に好転させることが出来ます。詳しくは当院まで。