四月の養生法  心臓の症状 産後ウツについて

今回は、最近非常に多くなっている産後ウツについて紹介します。

 

産後は、直接的に心臓疾患に関係がある時期です。産褥性心筋症というい、心臓の筋肉が弱って僧帽弁閉鎖不全が起こることがあります。

 

東洋医学的には腎虚や、瘀血による停滞と、出血により氣が一時的に消耗する場合とがあります。

 

そういうキツイ症状になる前に、産後ウツという症状を生じやすく対処法を知っていると役立ちます。

 

産後うつチェックリスト
□ イライラして落ち着かない
□ 気分が落ち込んで涙が出てくる
□ 自分の好きなことに興味がわかない
□ 性欲や睡眠欲がなくなる
□ 過食気味・拒食気味になる
□ メイクをする気が起きない
□ 子供はかわいいのにお世話を苦痛に感じる
□ 何事も自分が悪いと考えてしまう
□ 自分ばかり大変だとパートナーに怒りを感じる
□ 他人との交流を面倒に感じる
□ 頭痛や吐き気がある
□ 下痢や便秘になる
□ 頻繁に胃が痛くなる

 

このように感じる事があっても、これは精神的なアプローチをしてはいけません。

身体のバランスを崩しているので、身体の氣血のバランスを整わすことが必要です。

この場合に,必ずやっていただきたいことは、姿勢のチェックです。


座っていただき、恥骨のすぐ上3㎝くらいのところを意識してもらい、座ります。
 少しお尻を突き出す感じにすると、意識をしやすくなります。

 

何か用事をしていたり、食事をしたりという日常生活においてこういう姿勢を保っていると、自然に気持ちが落ち着いてきて、うつ症状が軽くなってきます。

 

この場所にお灸をすえてみても楽になりますが、普段からの姿勢を気を付ける方が根本的な解決につながっていきます。

 

温かい手や指でこのポイントを温めてもいいです。

 

また、鍼灸治療がこれで改善しない場合には有効です。

 

瘀血が原因、腎虚がきつい場合にはなかなか効かないので。姿勢については氣を出す歩き方講座がおススメです。