一月の養生法 心臓の症状 心肥大について②

一月の養生法 心臓の症状   心肥大について②

 

 今回は、昨年2月に続き心肥大についてお話しします。


心肥大の主な原因は、西洋医学的には高血圧と心臓弁膜症と言われています。

 

一つが血圧が高くなることにより全身に血液を送る左心室の心筋が過剰に負担がかかり肥大化すること、

 

もう一つが弁膜症により心臓内の血液が逆流することにより心筋に負担がかかり心筋肥大になることです。

 

心肥大は、スポーツ心臓と区別されます。

 

心肥大自身は病名ではなく一つの状態なのですが、病的な状態になると虚血症が起こります。

 

左が正常な心臓、右が心肥大の心臓です。

右は心臓の下の部分が肥大しているのがわかります。

なぜ虚血症になるかですが、心臓が大きくなっても細胞が増えることなく細胞が大きくなることで肥大化し、

 

心筋を栄養する血管の太さは変わらないため、血液の量は変わらず肥大化した心筋に栄養が行き届かずに、虚血症となると言われています。

 

一度肥大化すると、心臓の細胞は中胚葉由来の細胞なので増えることはありません。

 

西洋医学では元に戻るのは困難と言われ、高血圧症の患者さんには少しの心肥大があると言われています。

 

上の写真のように心肥大が病的に進むと肥大型心筋症という病名になります。

 

病院では、レントゲン及び心電図、エコーなどの検査で判断されます。

 

西洋医学的治療は、原因疾患の治療となり、心臓弁膜症が原因であれば手術の適応となりますが、それ以外は高血圧に対する食事療法、薬物療法が主体となります。

 

もし、放置していて心不全になってしまった場合には、移植などの手術になります。

 

東洋医学では、食事なども非常に大切に考えていますが、西洋医学的な食事指導と被るところが多いので今回は、もっと臨床的な話をしたいと思います。

 

心肥大の最も核の部分は、虚血の状態をいかに改善するかです。

 

写真のように肥大した部分の一番の原因は、高血圧が原因ではなく、高血圧の原因である心筋周囲の緊張が原因です。

 

それが蓄積されたために心筋は分厚くなってしまい、その結果動脈が栄養しきれず虚血症状を呈して、身体のだるさや息切れ感などを起こします。解決する方法としてものすごく大事な身体の反応がいくつかあります。

 

まず、背中のツボ 神道(第5胸椎棘突起下)。ここに痛いなどの反応が出ていなければ、次は手のツボ、小指から尺骨側の骨と筋の間にツボがいくつかあります。

 

そして、そこになければ足のツボ、スネのあたりから足首にかけてじっくりと探します。


詳しくは、空間療法取得講座で探し方をお伝えしています。