二月の養生法 心臓の症状 心臓肥大について

今月の養生法 心臓の症状 心臓肥大について

二月は、寒い中に少し春の予感がしてくる月ですが、熱が寒さのために押し込まれる時期で、そのため、心臓の症状としては影響を受けやすくなり、特に心肥大傾向の方は、その傾向が大きくなります。

心肥大の原因としては、現代医学的には、高血圧があるとされていますが、東洋医学的には、全身の抹消の筋肉および内蔵の負担によるポンプとしての心臓の過負荷が原因と考えています。

 

特に図の左心室という心臓の部屋は、全身へ血液を送っていますので、全身の筋肉の血行状態に大きく影響されます。

 

筋肉を酷使すると、筋修復のために多大な血液を必要とするので左心室の筋肉は頑張って筋肉の厚みが肥厚していくのです

よく似た病気に心臓拡大症というのがあります。
肥大症が心筋が肥厚するのに比べて拡大症は部屋自体の空間が広がり、心筋は薄くなります。この原因は西洋医学的にはわかっていません。

しかし、東洋医学では明らかで気血の弱りが原因と言われています。治療法は気を生産する脾臓の働きを良くすることが大事です。

心肥大は、心臓弁膜症や心不全の原因となるものなので、胸郭レントゲンで定期的なチェックをお勧めします。

 

しかし、なってしまったら対処法は、薬に頼らず歩くことをお勧めします。

 なぜなら、原因は手足や体幹の筋肉の使い過ぎが多いので、極力使ってほぐす方がいいのです。マッサージや一般的なたくさん針をする鍼灸ももちろん肩背部への処置は危険です。

それ以外は効果あるのですが、それよりも力を抜く歩き方をするだけでどんどんほぐれていきます。気を出す歩き方講座で学んでください。

当院の行う鍼灸はピンポイント鍼灸で、その時の状態をよく診て大本を2‐3か所のツボで調整していくので、即効性があるのです。

心臓自体に病気があると分かった時点で、強いマッサージやたくさんの針を肩背にすることは避けた方が良いです。